リハビリテーション新聞: 先輩になってしまった私達のすべきこと

ページ

先輩になってしまった私達のすべきこと



先輩になってしまった理学療法士・作業療法士・その他業界関係者の皆さま、後輩にはどのような声をかけ、指導するだろうか。この問題について理解できた経験を語る。


自分は後輩の指導をしない。先輩の指導も受けない。皆が一生懸命やっている為、横槍をいれるつもりはない。あるとしても委託と報告だけだ。欲しい報告がなければ、欲しい情報が記載されるように介入プロセスを指定している。書面でのやりとりが主だ。


そんな職場に変化が起きた。この春、新加入した同じ経験年数の理学療法士がいる。彼は今年、大学院に進学して職場を移った。前の職場は理学療法士が15名程度で厳しい師弟関係があったという。新人の頃、先輩から厳しい指摘を受ける挫折の日々を送ったとのこと。


そこは、仕組みからしてシビアだ。理学療法は患者による指名制。新人にはおこぼれの患者しかわまってこない。モノにできる確率は10%だという。しかも、理学療法中に先輩が「それでは、良くならんぞ!!」と患者の目の前で怒鳴ってくる。リハビリテーション室には常に緊張感が漂う。


指摘のあとは、裏で、画像所見や記録のプレゼンを指示され、さらに追求される。これが指導だ。仕組みは 「相互に自分に指導できることだけ指摘して高め合う。」 というものだ。ここまで合理的な仕組みはなぜできたのか。深堀すると理学療法士が経営する病院であり、医師さえも雇っていた。


そんな職場にいた彼は、いまの職場で大活躍している。経験年数の浅い後輩達の指導している場面をよくみる。彼に質問をしてみた。「いつも後輩への声掛けありがとう。多くの伝えることはいったいどこから降ってくるのか。」


彼はこう言った。「患者の為。明らかに迷走している後輩には助言が必要。細かい手段は指導しないで、考えかたを伝えて問題解決の糸口を提供すべき。新人の的外れな論点は、反復指導しなければなおらない。」


彼の指導方針は「問題提起のしかたを繰り返し伝える。」というものだ。これは、本当の問題を導き、サービスを提供するプロセスになる。つまり、問題提起なき解決手段の提供をさせないように繰り返し声をかけている。


新人に対して、手段を指定してもそれはコマンド入力したロボットでしかない。目的の探し方を伝えて、手段を探してもらうのが一番だ。問題解決の経験が彼らの糧となるのだから。ただし、繰り返えさなければ身につかない。ここに声をかける意味がある。


以上、一度だけ伝えて満足していては、後輩と一緒に成長する機会をなくしてしまう。でした。


H24.5.17


<皆さまとの情報交換>
@AtsuBON5639: すごい、いい先輩だ…
@2008pt ぜひうちに就職して下さい。
@hanahanasaku347:大変参考になります。看護師にもあてはまる様に思います。
 @2008pt 単純なことを繰り返す。答えはいつもシンプルですね。
@HEYJUDELAWEG12: これは目から鱗でした! 感動しました!
@2008pt 勉強会を主催しているかたから、褒めてもらうと格別です。