リハビリテーション新聞: 主体性をうむ協議をさらなる高みへ押し上げるツール

ページ

主体性をうむ協議をさらなる高みへ押し上げるツール




協同企画:の記事 25.1.25


質的なイノベーションを起こすための教育をずっと考えていた。業務効率に偏重したスタッフの意識に変容をもたらすために、いかなる教育を行うべきかをずっと考えていた。業務効率から質的な課題へとスタッフの意識を手繰り寄せるためには、スタッフが利用者と新たな関係性を結ぶ必要がある。

今日の入浴者数と言うように、利用者を数として捉えるのではなくて、様々な価値観や感情を有する固有の人間であることを実感するためには、面談が重要な鍵になると言うことは分かっていた。業務に巻き込まれることがない静かな別室で、利用者とスタッフがゆったりと語り合うこと。

けれども闇雲に面談をすれば良いというわけではない。無目的に顔を付き合わせているだけでは、スタッフと利用者の間に、重たい空気が流れるだけだ。世間話しに意味がないとは言わないけれど、それだけでは教育上の意義が弱い。かと言って、あまり高度な概念をスタッフに押し付けても意味がない。

そこで、面談の場所を居宅事業所のパソコンの前に設定した。そして利用者の語りから、意味のあるキーワードについて、インターネットで動画を検索しながら面談を進めていく手法を考えた。これを始めて一ヶ月程度になるけれど、割りと多くの利用者から喜びの声が聞こえてくる。(全員ではないけれど…)

例えば片麻痺の利用者から、編み物が好きだという語りを引き出せたなら、すぐにその動画を検索する。そうすると、片手で出来る編み物が実際にある。それならばやってみようということで、『自分には4歳の息子がいるから、マフラーをお願いします。』と、具体的なテーマを掲げて動き出す。

それは利用者の意欲を引き出すだけではなくて、スタッフの成長にも大きな刺激になる。無理だと思い込んでいたことが、実は実現可であるということ。利用者の想いがあって、それをスタッフが検索して、不可能ではないことが、動画によって両者の眼で確かめられる。素晴らしい教育ツールだ。

けれども、動画を検索しようにも、上手くヒットできない時には、面談の流れが中断してしまうのが課題になる。だから自分は機械に弱いのでよく分からないのだけれど 、ともかく項目別に動画を検索して、それをDVDにまとめるなりして、すぐに必要な動画が見られるシステム構築を、部下に依頼した。

自分が東大宮に在籍できるのも残り僅かだから、まずは面談の手法を特定のスタッフに身につけてもらう必要がある。それは相談員と杉原さんが良いだろう。利用者の想いを主体にして、施設価値の拡大が図られる画期的な手法になるはずだ。



<皆さまとの意見交換>


@campus38  子供って、時にとても良い効果を生みますよね!私が携わってる利用者さんも、会ったこともない私の子供達のためにお菓子を…って、久々に買い物に行ってみたいと前向きになってくれました!それから2年。買い物が日常の楽しみって、外出も笑顔も増えました!
@yuumatan  そうなんです。価値のある第3のスタッフが、自分の息子です(笑)
@campus38  同じく(笑)うちのキッズもいい仕事してくれてます(^O^)同僚も含め、たくさんの人達が育ててくれてます♪