リハビリテーション新聞: 偽物のリハビリテーションとは

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偽物のリハビリテーションとは



日本は、超高齢社会に突入しました。そんなことは、何年も前からわかりきっていることです。あなたにも、高齢になった大切なひとがいることでしょう。いま、私たちにできることは何でしょうか。今日はそんな話をさせて下さい。


私は、リハビリテーション業界で理学療法士という仕事をしています。片足は医療、もう一方を介護に突っ込んでいます。今日の高齢社会に伴い、医療・介護の現場は活気に満ちています。そして、サービスの質は二極化してきています。


あなたの母親が、脚の骨折で手術をしたとします。2カ月が経過したとき、以前の生活を取り戻せていたら嬉しいですね。しかし、同じ状況でも、リハビリテーションを間違えば、姥捨て山いきです。そして、介護業界に財布を握られます。来るべきその日、あなたは、ハズレくじを引くのでしょうか。


私たちにできることは、リハビリテーションについてのごく当たり前の知識を得ることです。それだけで、大切なひとの尊厳を守ることができます。本当のリハビリテーションを知りましょう。そして、判断基準を持ちましょう。そして求めてください。それが現場を変える力となります。


私は、知人に仕事を聞かれたとき「リハビリテーション」と答えます。すると十中八九は、トレーナーさんやマッサージ屋さんを想像してくれます。しかし、リハビリテーションの仕事はそんなものではありません。「本来の生活と役割を取り戻す仕事」です。


寝たきりの方であれば、オムツ交換を手伝ってもらう時、お尻を持ち上げ、褒められることで役割が得られます。プロサッカー選手ならば、相手に勝ち、称賛されることで役割が得られます。このことは、重要なことです。


偽物のリハビリテーションは「身体だけ」に注目して、できることを増やしてくれますが、生活は改善しません。本物のリハビリテーションは「生活と役割」に注目して、していることや、することを増やしてくれます。つまり、生活について聞いてくれるリハビリテーション職が、本物なのです。


さぁ、はっきりしました。最後まで、住み慣れた町、住み慣れた家、馴染みの友人と過ごせるようにしましょう。監査役は、あなたです。そして求めてください。それが現場を変える力となります。


自分の生活を聞いてくれないリハビリテーション職とは、縁を切りましょう。


H25.2.18



<皆さまとの意見交換>


@dkwmnmethod 偽者に成り下がらないよう意識したい大前提

@Milky_ruru おはようございます(^-^)/今日の午後は、退院に向けての家屋評価です。80代の老夫婦がこれからも自宅で暮らせる方法を探します。

@shuranbeba  本当にその通りです。友人が膝を骨折し、かかった最初の病院の理学療法士は「あれやれこれやれ」の指示のみ。それでうまくいかないと主治医に「私はちゃんと伝えているのに、この人(=患者)が…」と、自分の評価しか考えないような人でした。

@pbmth11 生活に直結するリハビリ→ほとんどの病院で完璧な再現は無理でしょう。転んだ!これは元の様になってもまた転ぶ状態です。本人の意思をとるか家族側の意思をとるか?どちらも大事ですけどね。本当のリハビリは生活範囲をあえて狭めることもありだと思います。
<管理人返事> 完璧な再現は無理ですね。想定外のことがおきますから、アフターフォローでモニタリングする必要があります。つまり、生活範囲を狭めたままにせず、仮説検証をくりかえし、生活範囲を元にもどしていくのなら、文句はありません。生活をみましょう。