リハビリテーション新聞: 環境が役割を奪う

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環境が役割を奪う



協同企画:の記事 25.2.17

日曜デイの動きも本格化してきた。利用者がお茶を汲んだり、珈琲を作ったり、布団やシーツを畳んでみたりと、生活動作に満たされてきた。スタッフの業務をケアに変えるということ。それまでスタッフが走り回っていた業務を、利用者に活動してもらうことで、様々な生活動作が生み出されていく。


設備投資をしなくても、新たな何かを生み出さなくても、自分たちが立ち止まることで、利用者の活動が見えてくる。いつもはスタッフがシーツ類を畳んでいるのだけれど、今日は利用者にそれを手渡した。立位が不安定な利用者で、はじめは座って作業をしていたから、大変にやりづらそうだった。


目の前に円卓を置いて、シーツ類を並べてみる。そうすると利用者は立ち上がって、嬉しそうにシーツを畳んでいる。環境設定により、転倒に対する不安が解消して、自然な動作が生み出されたからだ。帰りの送迎車の中でも、彼女は自分が人の役に立てた物語を、嬉しそうに語
り聞かせていたそうだ。


夕方には自主勉強会をするつもりで、日中にインターネットで調べ物をした。パッと閃いた言葉を検索してみると、人間作業モデルだとか、クライエント中心の作業療法だとか、色々な言葉が出てきた。専門用語が分からないから、内容についても理解できなかったけど、直感的には素晴らしいと思った。

回復モデルと代償モデルという説明があって、シーツを畳むための円卓が、代償モデルなのだろうかと、素人なりの想像は楽しい時間になった。作業療法士に聴かれたら怒られそうだけど、面接を中心としたアプローチのあり方は、自分が独自に考えてきたことと似てるなと、正直に思った。
もちろん自分は素人で、洗練されてはいないけれど、作業療法の歴の中に、自分と同じ直感を抱いた人物がいたのかもしれないという想像は、大変に心強くて、励みにもなった。これは想像というより妄想だけど(笑)
業務の隙間を縫っての情報収集だから、結局は何も理解できずに、印象しか残っていないのだけれど、作業療法の歴史に感謝したい気持ちで溢れている。手段や手法については分からないけれど、作業療法の根幹に、面談を据えたことに、心からの感謝を伝えたい。作業療法士さん。ありがとう!





<皆さまとの意見交換>

@peilalala  自分が雨澤さんのことをいつも「作業療法士だね!」というのはそゆことよ~(^O^)

@yuumatan  クライアント中心の作業療法について、作業療法士とクライアントの関係性だけではなくて、他職種を含めた関係性の研究はあるの?
@peilalala  どうなんだろう?クライアント中心の作業療法は精神科分野の研究の方が進んでるかも。ちょっとその辺詳しくないんだけど聞いてみよー
@yuumatan  面談中心のリハビリテーションと、それに基づいた共同体の進化と。自分がイメージしている絵がリアルに見えそうなんだ。他のことは二の次にして、それだけのことを考えて欲しい。あらゆる物を調べ尽くしてくれ。自分は基礎知識がないから良く分からないんだよ。けれども、直感的にこれだと思った。だからその領域で一流になって欲しい。今日からね!