リハビリテーション新聞: 機能訓練のスペシャリストは患者の生活をつくれない

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機能訓練のスペシャリストは患者の生活をつくれない



「回復期のリハビリテーションの担当者は何をやっていたんだ?どうしてこうなった。」入院リハビリテーションを終えた患者の生活をみると、このように感じる。この問題について「リハビリテーション業界の私が、ベルトコンベア生産方式とセル生産方式というものを知って思ったこと。」を発信する。


まず患者の生活ができるまでの生産工程をみてみよう。それは長いベルトコンベアだ。急性期→回復期→介護保険申請→ケアマネージャー選択→ケアプラン作成→介護事業所選択→介護サービス→生活。このように流されるのが一般的だ。


このベルトコンベアが責任の所在をボヤかせる。自分が回復期を担当していたとする。急性期から不良品がながれてきたら、それなりに補修して介護に繋ぐ。そして誇らしげにこう言う。「状態は悪わるかったけど、ここまで良くしたよ。」


一方、自分が急性期担当者だったとする。他職種の処置によって原材料となった熱々の製品が流れてくる。それをある程度加工して回復期に繋ぐ。そして誇らしげにこう言う。「鉄は熱いうちにうちました。あとは頼みます。」


回復期から良品が流れてきたケアマネージャーは、ケアプランという雇用創出マジックをつかって良品に傷をつける。現場のヘルパーやリハビリテーション職に仕事を振り分ける。そしてこう言う。「介護度が高い方ですので宜しく。(稼いでこい)」そして、毎月ハンコだけをもらいに行く。


訪問や通所の介護士やリハビリテーション職が最後の受け皿だ。彼ら言う。「どうしてこうなった?この手すりではダメだ。この福祉用具ではダメだ。この動作ではダメだ。このケアプランではダメだ。」ただ愚痴る。ケアプラン修正の意見をださないままただ愚痴る


そして患者はこう思う。「介護サービスはいらない。だれも問題を解決してくれない。みんなが責任逃れしている。だれも私のことなんて考えていない。言っていることとやることが違う。二枚舌産業。」


お気づきだろうか。良品をながしても不良品を流しても最後には不良品になるベルトコンベアなのだ。こんなベルトコンベアに最高品質を流して虚しくならない人は居ない


じゃあどうするかって?チームを作るしかない。ベストメンバーはつぎの6人だ。禁忌やリスクを緩和する医師看護師。機能障害を緩和する理学療法士。活動制限を緩和する作業療法士。主体性不足を緩和する介護士。環境再現不足を緩和するケアマネージャーや福祉用具担当、そのた福祉職。


みんながバラバラなものをつくっていたら失敗作ができて当然。つくるのは生活だけだっていうのにどうなっているんだ。


H25.2.9

<皆さまとの意見交換>


@syasin153 (最後の6人は)ICFを忠実に
@syasin153  それぞれの職種が明確な役割を持っていますね。これこそが、チームケアの大切なポイントだと感じます。そして、それぞれの職種が他職種の大枠を把握、理解する事で、チーム機能が発揮できる土台が創り上げられるのではと考えています。
@syasin153  QC(品質管理)=人の質の管理だと私は考えてきました。医療、介護、福祉の分野の苦手なことは連携と意思統一(目的意識の統一と共有)かなとも感じています。
 
@2008pt  そうですね。理学療法士が医師に「入浴禁止とありますが、ビニール保護かつ介助ならはいってもいいですか?」といったり、作業療法士が理学療法士に「もうちょっとで靴下がはけそうなんだけど股関節や脊柱の可動域どうにかならないかな?」だとかが理想ですね。
@2008pt  他にも理学療法士が作業療法士に「日常生活や参加を制限しているものは何?どの機能を高めれば役割が生まれる?」だとか作業療法士が介護士に「いろんな役割をしているAさん。どの役割を主体的にやっている?楽しそうにやっている?何をしたいといっている?」も理想です。
@2008pt  どんどん行きます。介護士が作業療法士に「Aさんはひとりで孫の初節句があるからなにかつくりたいっていってたよ?ひな人形とか作れないかな?折り紙?粘土?ビーズ? どれだったら実現可能? イスや机の高さはどうしよう。」 とかもしびれます。
@2008pt  あとは作業療法士が福祉用具担当に「Aさんは一人で足が洗えないよ。いい自助具ないかな?」といったり、作業療法士がケアマネージャーに「手が頭に届かないので入浴介助が必要。理学療法士も改善は望めないといっている。この先ずっと支援するとしたらデイ?訪問?それとも…」
 
@syasin153  そうですね。役割の明確化と役割の共有等々で、専門性を活かした関わりを、多職種で実施すれば、それは、患者さんや利用者さんへの最大限の効果の還元が出来ますね。



@Makoto_ATOM  ソーシャルワーカーがメンバーに入らないのはどのような理由が考えられるのでしょうか?
@2008pt  そのた福祉職に含みます。たとえば医療ソーシャルワーカーさんは助成制度に詳しいですよね。予算がふえれば良環境の再現が容易になります。チームの一員です。
@Makoto_ATOM それぞれの専門性を活かしながら、チームワークのとれたアプローチが理想てすね。リーダーシップを持つべきは看護師?いや、チームの意識を持つ職種が率先すればいいだけの話ですよね!


@xdrtfcseaman  では俺がそのバラバラになったのを組み立てる役目を目指そうかな。それかバラバラにならないよう指揮をとる人になるか。
@2008pt  リハビリテーションの過程をすべてコーディネートする専門家。その名も「復権設計士」。流行ると思います!だって誰も調理方法をしらない分野ですもん。
@xdrtfcseaman まずわ在宅関連ですかね^_^
@2008pt  在宅は最終的な作品がみれますからいいですね。吉田さんが様々な御宅にいって、手直しすることで、その日のうちに生活がかわるなら素敵だと思います。
@xdrtfcseaman  すこし手直しをして日常生活にリハビリの要素を組み込めるといいですね。ただいろんなところに敵を作りそうですね^_^


@neyan55  たしかに、これよくある話になってる。よくないですね。
@1137_h  おっしゃっていることがごもっともです。まだPTの卵ですが、今のうちから今のリハ業界について学べてとてもためになっています。
@yukkin0331  私も通所リハできんむしていますが、回復期の退院時カンファにはリハスタッフは何故か参加してもらえず、書面も何故か通所リハを開始してから届きます。なんだか、同じ職種でそのかたを支援していくべきなのに、悲しくなります。
@hamashin0214 『分業化』によって失われたモノは責任感なのかもしれません。個人的に想うコトなのですが、チームの中でコーディネーター(まとめ役)が必要だと感じるのですが、誰が担うべきだと思われますか?


@yuumatan 次工程はお客様という言葉が生産現場で生まれる程に、分業がより良い整合性を保つことは難しいですね。
@yuumatan 彼の『トヨタ生産方式』という著書を読んで見てください。彼が生み出した生産方式ではなくて、彼の目的と覚悟は、木村さんの心を震わせると思います。人間の覚悟と本気の集大成です!
@2008pt 優馬さんの紹介なら間違いないですね。さっそく注文しました。ワクワクします。 トヨタ生産方式 大野 耐一 (著)