リハビリテーション新聞: 過度な介護サービスの罪とは

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過度な介護サービスの罪とは



通所に異動になって、利用者の在宅での生活を垣間見るようになった。通所では車椅子の利用者が、在宅では何とか歩いている。本来は逆であるべきではないかと言うのが率直な感想である。通所に入って10日ほど経つが、サービスの矛盾がよくよく見えてきた。


通所にある車椅子を捨ててしまえば、スタッフも知恵を絞り出すだろうか?


通所リハビリテーションと唱っている割には、リハビリ的な要素は、在宅生活に負けているだろう。主な敗因は環境的な要素である。見晴らしがよくてバリアフリーであることが、かえって利用者の活動を妨げている。


これまでにも抱いていた根強い違和感を、今日は改めて強く感じた。彼らは介護士としての原点を見失っているがゆえに、その他のあらゆる領域について雄弁でも、物足りないのである。


通所リハビリにおいて、要介護者と要支援者が混在することで、サービスが画一的に提供されていくことは問題があるように思える。まずは両者を物理的に分離させて、要支援者には自炊を始めとする生活動作が導入されるべきであろう。要介護者については、車椅子が撤廃されていくべきである。


そこら辺はスタッフの心理的な抵抗も強そう。フロアの全体像を視て把握するということ。個々の欲求の動きを視て素早くキャッチするということ。このひたすらに視るという作業が、重要な仕事として認識されていない。手先を動かすことが仕事であるという思い込みが、チームの進化の妨げになる。


ともかく、スタッフはどのように素早く動くかではなくて、如何にして立ち止まるかを理解しなければならない



H24年1月  筆者 旧@yuumatan