リハビリテーション新聞: 目標が「ADL維持」っておかしくないか?

ページ

目標が「ADL維持」っておかしくないか?



医療についてはさっぱり分からないけれど、慢性期や維持期という言葉を作った馬鹿は誰なんだ。自分たちが相手にしているのは、人間性の回復期なんだ。 目標が「維持」になることはおかしいのではないか。患者の可能性を潰しているのではないか。


<皆さまからの意見>
@HEYJUDELAWEG12 おそらく事の始まりは『病理』からなのでしょうか?人目線ではなく、病気目線。それが生きる人の人生を三期に分けてしまった。人生という視点に立てばこれは誤りですよね。
 
@yuumatan ある領域の区分が、セラピストの全般的な思考回路になってしまっていることが問題なんですね。知識はそれが必要な領域で発揮されるべきで、畑が変われば、別の思考が必要になる。けれども、利用者の目標についてセラピストが掲げる文句は、ADL の維持ばかりです。 

@HEYJUDELAWEG12 とりあえずADLの維持って書いとけば間違いない!ともする心理が働いているのだと思います。セラピスト特有のリスク回避かも知れません。もちろんそれは悪い意味で、実際は歩かせるなって方針なら、言ってることと、やってることが違う!って感じですよね。 

@yuumatan もちろん介護士の多くもそうですが、自らの頭で考え抜くことが放棄されているんですね。 

@pthidaka とりあえず、術前の状態よりは悪くなるといけないので、術前の状態を目標とする。その目標を少しでも超えていれば、治療効果があったということで胸を張れる。 本当にそうだろうか って思いますね。 
@yuumatan 術前の状態はかつてのその人であって、新たな経験を加えたその人にとって何が重要かは、改めて検討されなければなりませんね。私たちの仕事は利用者を過去に引き戻すことではなくて、今後歩むべき未来を築くことですから。 
@pthidaka その通りです。だからこそ、何が必要で、どのような可能性があるかなどを検討することが重要です

@yuumatan まずは小さな欲求の動きに着目する。それを行動に移せたら肯定的な評価を加えていく。それなら次には何をやってみようか?利用者に対する肯定的な評価と関係性の強化が、利用者の主体性と目標を育てていくのだと、自分はそう感じます。 

@elephant_pure 僕らの仕事は「歩けるようにする」だけではダメで 、「歩いて何をするか」を適切に考えることが大切だと思います。 そしてその先に、利用者様自ら「歩いて何かをしたいと思える」ようになると最高ですね。 
@yuumatan その通りですね。皆さんの意見を参考にしながら、だんだん自分の考えがまとまってきました!



数日間は頭に血が昇っていたけれど、多くの人の意見に支えられて、冷静さを取り戻すことができた。介護士の自分としては、歩こうとしている利用者がいた時に、それを阻害する行為が妥当なのか? と言うことが重要になる。それはその人の身体機能の将来性にとってどうかと言うことではない。


固い表現をするならば、一人の人間が立ち上がり、歩こうとする主体性を見せた時に、それを阻害する権限が私たちにあるのかと言うことである。私たちは刑務所の番人ではない。物理的な身体拘束でなくとも、利用者の主体性を阻害する言葉と態度は身体拘束である。よってそれらは取り除かれるべきである。


H24年2月  筆者 旧@yuumatan 


@2008pt 編集後記  維持期、プラトーといった”停滞”を意味する時期。これをむかえた利用者は、これ以上、成長できないのでしょうか? そんなことはありませんね。 新たな戦略をもって、生活をよりよくしていくべき時期です。 陥りがちなワナは、「ADL維持」を目標にしてしまい、戦略を考える思考がマヒすることですね。