リハビリテーション新聞: 小学生に「リハビリテーションとはなんですか?」と聞かれて説明に困った

ページ

小学生に「リハビリテーションとはなんですか?」と聞かれて説明に困った



こんにちは。リハビリテーション新聞の、きむらまさきです。
今回の記事は、少し雰囲気を変えようと思います。


といいますのは、ここの記事は「わかりにくい」 のです。
キッカケは、東京の小学生からの、質問でした。


小学生 「 授業で、職業のことを調べる事になりました。私は、理学療法士のことを調べようかと思っています。まず、リハビリテーションについて調べたのですがよくわかりません。リハビリテーションとはなんでしょうか?」


ほ~。この業界に興味を持つなんて、この小学生、おめが高いな。
さて、説明できそうなリハビリテーション新聞の記事を紹介して、さっさとさばいて(?)しまおう。
どれにしようかな。。。。 ん。。 あれ。。 いい記事がない。


よしっ。それでは、「インターネットで調べてごらん」 と返事をして、さばこう。
wikipediaを中心に「リハビリテーション」 の説明を見渡してみる。

リハビリテーション(英語: rehabilitation)とは、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくを目指し、且つ時間を限定した過程である。

ん~~。どこの情報も、すごく、わかりにくい。小学生にわかるはずがない。
近所の小学生に、同じ質問をされて、こうやって答えるハズがない。


インターネット上に、リハビリテーションをわかりやすく説明している所はないのか?
ならば、説明してみせようじゃないか!


よしっ! 次世代を担う若者よ! ここは、おじちゃんに任せろ!


そんなことで、自分なりに、小学生の目線に合わせ、返事をしました。
せっかくなので、下に載せておきます。


--------------------------------------------


リハビリテーションというのは、あるべき姿を手に入れること だよ。
いまから説明するね。


小学校の運動会には、クラス対抗リレーがあるよね。
リレーの、一番最後に走るアンカーは、みんなより、長い距離を走る。
だから、足の速い人が、アンカーに選ばれるよね。


もしも、クラスで一番足の速いひとが、アンカーではなかったらどうかな?
せっかく、足が早いのに、なんだかモッタイナイ。
クラスで一番足の速いひとが、アンカーになるべきだよね。


いま、「なるべき」 って言ったけど、これを、「なった」に変えることが、リハビリテーションだよ。たとえば、走る順番はクジで決まったとするよ。でも、アンカーだけは、特別に変更するんだ。どうやって変更すればいいと思う? 君が言い出せばいいんだよ。

そうすれば、よっぽど変なアイデアじゃないかぎり、状況は変わるんだ。



クラスで一番足の速いひとが、アンカーではない
  ↓
クラスで一番足の速いひとが、アンカーになるべき

クラスで一番足の速いひとが、アンカーになった


ほら、変わった。この変化を起こした君は、リハビリテーションをしたことになるよ。


クラスで一番足の速いひとは、君のおかげで、自分の力を存分に活かして、活躍できるよね。リハビリテーションというのは、このように、あるべき姿を手に入れること を言うんだよ。



まだ、分かりにくいよね。 今度は、病院の話しをするよ。


君のおじいちゃんが、階段から落ちて、太もも骨を折ったとする。
おじいちゃんは、病院に入院することになるよね。
でも、おじいちゃんは、家で生活したいと思っているんだ。


おじいちゃんは、正月、君たちと美味しいものを食べたり、お年玉を渡したいと思っている。それなのに、入院しているから、困っているんだよ。そう。おじいちゃんは、家にいるべきだよね。ここから、リハビリテーションがはじまるんだ。


さっきの、運動会のアンカーの話では、君がアイデアを出すだけで、リハビリテーションできたよね。でも、おじいちゃんの場合は、そんなに簡単じゃないんだ。


おじいちゃんは、ももが痛いんだ。それに、あしに力を入れても動かなくなっているんだよ。トイレにいくのも大変になるし、ベッドから起きあがるのも大変になっちゃうんだ。こんなことでは、家に帰れないよね。だから、家に帰るために、病院で色々なリハビリテーションをするんだよ。


理学療法士(りがくりょうほうし)っていう職業のひとは、おじいちゃんの痛みをとってくれたり、あしの力がはいるようにしてくれることが多いよ。

作業療法士(さぎょうりょうほうし)っていう職業のひとは、トイレにいけるようにしてくれたりすることが多いよ。


ほかにも、色々な職業のひとが集まって、おじいちゃんが家に帰れるようにリハビリテーションをすすめていくんだよ。そして、君が運動会のアンカーを変更したように、おじいちゃんのいる場所を変えるんだ。



おじいちゃんは家にいない
  ↓
おじいちゃんは家にいるべき
  ↓
おじいちゃんは家にいる



ほら、これで、おじいちゃんは、正月を楽しめるね。君たちと美味しいものを食べたり、お年玉を渡すことができるんだ。おじいちゃんは大喜びだよ。


リハビリテーションというのは、このように、あるべき姿を手に入れること を言うんだよ。


リハビリテーションに関わる仕事は、素晴らしい仕事でしょ。おじちゃんは、君が興味をもってくれて嬉しかったよ。それでは、勉強がんばってね!



最後に、他にも「リハビリテーション」になることを乗せておくね。
いまの君でも、できることは多いと思うよ。チャレンジしてみよう。


1.陸でピチピチはねて苦しんでいる魚を、海に戻す
2.まるコゲの唐揚げにされた鶏肉を、美味しい料理に作り直す
3.病気でやすんでいたクラスメートの復帰を温かくむかえる
4.耕作放棄地に野菜をうえる
5.ぞうりあたため係から天下人になった豊臣秀吉
6.地方アイドルが、いいプロデューサーにであって全国で有名になる
7.容疑者にされたひとが、無罪を勝ち取る
8.最低な夫に苦しんでいた女のひとが、やっと離婚できる

--------------------------------------------

ふぅ。こんな長文記事は、初めて書きました。
最後の例ではちょっとディープな話しをしちゃいましたかね。
なんだか、こういう企画も悪くないと思いました。
お付き合い、ありがとうございました。

H25.11.15