リハビリテーション新聞: 介護のポテンシャルに気が付けば 狙っていけるようになる

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介護のポテンシャルに気が付けば 狙っていけるようになる




在宅復帰の条件として、排泄の自立が条件になっていた利用者。左上肢に麻痺があり、健側で手すりを捕まって立ち上がるも、麻痺側ではズボンの上げ下ろしが出来ない。


介護士が彼をカラオケに誘った。活気に満ちた雰囲気の中で、介護士が手拍子を煽ると、彼は麻痺側を動かして手拍子をしている。


介護士は彼に詰め寄って、麻痺側の活用を賞賛した。そこから彼は自分の麻痺側に対して関心を抱くようになっていた。


数日が経って、介護士は彼をトイレに誘導した。手すりを麻痺側で掴むように促すと、健側で麻痺側を持ち上げながら、見事にそれを達成した。健側がフリーになることで、排泄は自立だ。


彼のしたことは2点のみである。麻痺側が決して不要物ではなくて、財産としての関心を当事者に及ぼしたこと。そして、それらの資源を排泄という具体的な生活行為に結びつける提案をしたこと。


リハビリテーションについて彼は無知である。介護のポテンシャルに改めて気づいた瞬間だ。


平成25年11月24日
筆者 @arigatou0321