リハビリテーション新聞: amazonで買い物ができたら買い物の自立

ページ

amazonで買い物ができたら買い物の自立



「その歩きでは、買い物が困難ですね。だから、訪問介護をいれましょう」 と発言すると、「そんなバカな話しがあるか?」と言われてしまう。そんな時代がやってくるだろう。すでに、個別支援計画の流れは加速し、1つの問題に対する解決策は、ますます多様化してきている。


買い物に、歩行は必須なのか? そんなことはない。私は、パソコンを操作するだけで、買い物ができる。私の母は、書面で契約するだけで、夕食の材料が毎日配送されるサービス(栄養面・献立・買い物の代行)を利用している。


世の中には、サービス・社会資源があふれている。 amazon という大手ネットショップがある。ある倉庫には、4つのFAXがあり、とどまることなく注文の情報が印刷され続けているという。商品を注文すれば、1~2日後に届くのがほとんどだ。 野菜まで売っているのだから amazon は、大変便利なサービス・社会資源だ。


また、「ひとりでお風呂に入れない」との相談があったとき、すぐに「訪問か通所で入浴介助をうけましょう」 と返事をする。現時点でも、「そんなバカな話しがあるか?」と言われてしまう案件だろう。


なぜ、ひとりでお風呂に入れないのか考えるべきだ。浴槽またぎが難しいのか。イスが低すぎるのか。指先が洗えないため皮膚トラブルがおきてしまうのか。原因がわかれば、大袈裟なパックサービスが、不必要だとわかる。手すりとシャワーチェアーを新設するだけで、済んだりする。


1つの問題があるとき、問題解決手段は無数にある。大袈裟なパックサービスを提供すれば、問題は解決できるだろう。さらには、自社や提携先に、仕事をとってくることもできるだろう。しかし、問題解決のデザインを怠りすぎている。介護事業所の我田引水であり、社会保障費のムダ使いだ。


今後、コンピューターを使いこなせる世代が、介護保険の対象となっていく。1つの問題に対する解決策は、想像できないほど多様化するだろう。 それでも、介護業界は、大袈裟なパックサービスを、押し付け続けるのだろうか。利用者が、よほど強く望まない限り、丁寧な対話の場を、持たないのだろうか。それでいいのか。


問題解決のデザインを丁寧にしよう。個別支援計画なのだから。



平成27年1月8日
筆者 Masaki Kimura