リハビリテーション新聞: 町民の活動・役割を奪われ、人間牧場で飼い殺されたあげく、そこで多くの町民の雇用が創出されるという”悲劇”

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町民の活動・役割を奪われ、人間牧場で飼い殺されたあげく、そこで多くの町民の雇用が創出されるという”悲劇”



我が国の高齢化はすすみ、コミュニティが担ってきた”介護”は、社会保障で支えられることとなりました。2000年からはじまった、介護保険です。皆さまも感じているように、問題は山積の状態です。 


実際どのような問題があるのでしょうか。ここでは、それを述べる場にしようと思います。 まずは、悲観的になってしまう ”数値” (厚生労働省) を見ていただきたいと思います。


介護認定者の数
2000年 218万人 うち要支援29万人
2012年 533万人 うち要支援140万人

介護給付 年間総費用額
2000年 3.6兆円 
2013年 9.4兆円
2025年 21兆円

月額保険料 全国平均
2000年 2,911円
2013年 4,972円

介護保険料を負担する40歳以上の人口
2000年 6,575万人
2015年 7,645万人
2025年 7,769万人
2055年 6,387万人

65歳以上高齢者人口(割合)
2012年 3,058万人(24.0%)
2025年 3,657万人(30.3%)
2055年 3,626万人(39.4%)




 ・・・。 数値からわかることは、介護を必要とする人は増加し、国民の負担は増すばかりということです。しかも、このままいくと、今後、それが、加速することも、分かると思います。 (もう日本はオシマイですね・・・)  いまから、どのような対策が、必要でしょうか。


介護施設を増やし、受け皿を増やすというのは、どうでしょうか。それはつまり、介護事業に参入している都会の会社 (ワタミ、ローソン、パナソニック、ソニー、イオンなど)や、巨大な医療法人に、もっと多くの施設を経営をしてもらうということです。


これらの会社が、介護業界でできることは  「手厚く、丁寧で、笑顔あふれるとっても素敵な介護」 です。 通所・入所・訪問、いずれの介護サービスにおいても、限度額一杯まで、介護サービスを提供してくれます。至れり尽くせり。極楽ですね。


考えてみて下さい。自分自身や身内をはじめ、町内の高齢者の大部分が、手厚い介護を受けるのです。すばらしすぎるリハビリテーション(愛想の良いイケメン・美女による機能訓練そのものが目的化した訓練)を受け、すばらしすぎる介護 (ご想像にお任せします) をうけるのです。


画像引用元: 別冊宝島 介護ビジネスの世界


経営力のある、合理的な組織が、介護サービスをパッケージ化し、全国で展開してくれます。介護業界の人出不足と、雇用を支えてくれる、救世主になってくれます。





これで良いですか?












 N O !!
 ですね。


地域の福祉、雇用、まちづくりを、”部外者” が握り、その懐に社会保障費がはいる構図にはしたくありません。わたしも、多くの人も、そう思っています。また、先述した、介護認定者の数、保険料、今後の予測からも、持続可能性がないことは明らかです。


さらに、リハビリテーション職のはしくれとして、これは、非常にまずいことだと認識しています。 過激な表現をしますと、 「町民の活動・役割を奪われ、人間牧場で飼い殺されたあげく、そこで多くの町民の雇用が創出されるという”悲劇”」 なのです。儲かるのは誰ですか。損をするのは誰ですか。


 ・・・。 さて、どうすれば良いでしょうか。 はっきりしていることは、「 対症療法はもう充分です。根治療法や予防に注力して下さい 」 ということです。


もう少し具体的な私のこたえは、ここ (リハビリテーション新聞) で述べきたことであり、今後も発信してゆきます。 皆さまはどうでしょうか。 もしよかったら考えてみて下さい。



平成27年2月24日
Masaki  Kimura