リハビリテーション新聞: クソ野郎になるもよし 情熱がある限り

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クソ野郎になるもよし 情熱がある限り


今から10年以上も前に、無資格のリハビリ助手として、福祉の業界に入り込んだことを思い出す。


深い動機もなく、職安のスタッフに紹介されて、軽い気持ちで療養型のリハビリ科で勤務することになったのが、自分の原点だった。


まったくの素人であった自分が、地元では有名な理学療法士とよく喧嘩した


患者を訓練室に誘導して、平行棒で歩かせる。病棟に帰ればオムツを着用されて、ベッドの上で過ごす。患者の日常を変えることができないで、何を目的としてリハビリテーションを実施しているのかと、無知の塊の素人が、感性だけで専門職に叫んでいた。


彼らからすれば疎ましく、前代未聞の助手だろう。


他職種協働という言葉すら知らない自分が、病棟スタッフに患者の可能性を表現して、面会に来た家族がいれば、病棟生活の単調さを説いて、その人の人生を明るくするためには、家族の支援が必要であると、熱心に協力を仰いだ


僕に知識は無かったけれど、人間として感じる想いが、僕を突き動かしたのだ。


医療保険の改定があり、重度の患者に対して、リハビリの日数を減らすという方針が打ち出された時に、僕は猛反発した。


個別リハビリが減少することによる身体への影響について僕は無知だったけれど、患者にとって、自分を訪れてくれる人がいるという機会が減少することで、孤立を生むことが嫌だった。


僕はリハビリ科の方針を無視して、重度の患者を訪れては、明るく挨拶をして回っていた。


振り返ってみると、よくリストラされなかったなと思うし、そんな自分が正しかったと言うつもりもない。何気なくかつての自分を振り返って、今の自分もあまり変わっていないなと、苦笑いをする今日この頃。


平成27年2月15日
寄稿者  @HarumaDream 

管理人 編集後記  なんという情熱! なんという鬱陶しさ! ただ、初心を思い出すと、 ”保守的になってしまった私たち” に訴えかけてくるものが、ありますね。  偉人の名言を引用したくなりました。  「クソ野郎になるもよし 情熱がある限りは」 スティーブ ジョブズ