リハビリテーション新聞: いつまでトレーニングマシンになっている? 現状維持・廃用性症候群の予防のために活動機会を提供しつづけていては ”芸” がない

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いつまでトレーニングマシンになっている? 現状維持・廃用性症候群の予防のために活動機会を提供しつづけていては ”芸” がない



セラピストといるときだけ、患者、利用者の活動がうまれる。 それ以外の時間、患者は寝たきりだ。そして、セラピストが言う。


「時間が足りない」


また、患者に対して、自分にしかシテアゲラレナイことを増やすセラピスト。自分がかかわるときだけ、患者の活動を生み出し、それを、自分の存在意義だと思っている。



こんなことでは、訓練のための訓練となってしまう。生活は変化しない。 自分が、”活動機会が必要な利用者・患者” の受け皿になっているだけだ。



リハビリテーションは、活動機会の提供に偏ってもいいことがない。 これから先の活動参加を生み出すための”機能・環境・活動参加” へのアプローチが重要となる。



リハビリテーション職は、自分が不要になる仕事をしよう。問題を解決する環境、活動、参加を生み出し、さっさとお別れしよう



リハビリテーション職のポテンシャルを知るべきだ。 20分かかわって20分の活動を生むのではない。20分かかわって1時間。もっと言うと、数年・一生続く活動を、創出できる。



ここまで述べてきた内容に対して、通所・通院のセラピストが、反論する。



 「患者・利用者は、ここにくるだけで、様々な活動が生まれます。 規則正しい生活、身だしなみ、更衣、移動動作などです。現状維持・廃用性症候群の予防になっています」 



正論だ。 ただし、問が3つある。



1. それならば、なぜ患者・利用者のリハビリテーションを終了しないのか。

2. なぜ社会保障費をつかってまで、一時的かつ反復する活動を生み出さなければならないのか。

3. 活動参加の場は、町中にあふれている。なぜ活用しないのか。



この3つを考えて、自分のリハビリテーションに疑問や問題を感じなければ良い。ただ、自分が、”活動機会が必要な利用者・患者” の受け皿になっていることに気が付けたならば、行動すべきだ




ここに、行動のヒントとなる資料を、”厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会” から引用する。(下図)






いつまでトレーニングマシンになっている?  現状維持・廃用性症候群の予防のために、活動機会を提供しつづけていては ”芸” がない。




平成27年9月10日
筆者 Masaki Kimura