リハビリテーション新聞: ハウツーの話が多い療法士は、若手を虚栄へと導く

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ハウツーの話が多い療法士は、若手を虚栄へと導く



くの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、ハウツーに凝る。 同業者との会話だけでなく、実習生や、患者に伝えることさえ、ハウツーの話ばかりな療法士もいる。この状況。とても、不適切だ。 そんな話をする。



何かしら解決したい問題があるとき、解決するための仮説をたてて、手段を選択する。 手段は、伝統的なものから最新のものまで、無限に存在する。その無限に存在する手段のなかから、不意に1つをピックアップして、解説をされても意味がわかない



ハウツーを語る前に、語る相手と問題解決プロセスの共通認識をつべきだ。

「どの問題を解決するのか?」
「どうしてその問題を選択したのか?」
「どのような仮説を立てているのか?」
「どうしてその仮説を選択したのか?
「どの手段で仮説の検証をするのか?」
「どうしてその手段を選択したのか?」



これらの共通認識が、破綻しているのにも関わらず、ハウツーを語る療法士。口癖は・・・

「最新の研究では・・・」
「海外の文献では・・・」
「関節可動域を拡大するための手技のポイントは・・・」



向き合う問題などの前置きもなく、ただただ、知っている情報を披露する。



これで、出世してしまう組織に属しているのなら、私でも、小手先ばかりを ”装飾” せざるをえない。すこしでも多くの情報が必要になる。 そして、患者・利用者の生活から離れ、ひとりよがりな効果判定指標の改善を 「成果」 だといい始める。知恵比べや、勉強会の主催も大流行だ。



虚栄に魅せられてはいけない。 我々にとって大切なことは、患者・利用者の生活だ。



ハウツーを語るのは、語る相手と問題解決プロセスの共通認識を持ってから。
それも、ハウツーの解説を求められたときだけに、とどめたいものだ。



平成27年9月6日
筆者 Masaki Kimura