リハビリテーション新聞: 本当の問題を洗い出せないセラピストがやっているのは リハビリテーションではなくて単なる”運動”

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本当の問題を洗い出せないセラピストがやっているのは リハビリテーションではなくて単なる”運動”


理学療法士・作業療法士・リハビリテーション業界の皆さま。  



退院・退所がせまった患者・利用者に、 「家に帰って何不安ですか?」  これだけを書いた質問用紙を、渡して、的確に答えられると思いますか?



曲がらない状況あるとき、 患者・利用者が 「足の手入れ、靴、靴下、浴槽、低いイス、たたみ生活、和式便所難しい」 答えられると思いますか? 



ほんんどの場合。言えません。






だからリハビテーションの仕事に価値あります。





患者・利用者の問題は洗い出さなければなりません
たとえ患者・利用者が、うまく表現できないとしてもです






その際に、役立つのは  ICF です。 



しっかり、ニラめっこしましょう。イヤというほど。ニラめっこしましょう。



患者・利用者にとって、顕在化してる問題は、「が曲がらない」 という、身体的なものであること多いです。 これを鵜呑みにしてはいけません。 





確認すべきは、ICFの活動・活動制限レベルです。 活動・活動制限レベルの問題を洗い出すための評価こそ、潜在している問題の表出につながります。



ここで、問診力が問われます。 




「膝曲がらない」 という情報を得て、どんな問診をしますか?
(ICFとしっかり、ニラめっこしましょう。イヤというほど。ニラめっこしましょう。)



次のような質問になるかと思います。



寝返りしにくいですか?
しゃがみにくいですか?
立ち上がりにくいですか?
歩きにくいですか?
階段は難しいですか?
布団の上でお尻をあげるのが難しいですか?
足のつめは切りにくいですか?
靴下ははきにくいですか?
和式トイレは難しいですか?




問診のコミュニケーションの中で、様々な情報が手に入るでしょう。 実際に、動作を確認するとなおよいでしょう。




さて、患者・利用者にとって、いちばん問題となっている活動/活動制限はなにでしょうか?


それを解決するための手段は、訴えのあった 「  膝 」 ですか?



ほんとうに?



ほんとうに?




足関節や股関節、脊柱かもしれませんよ。
はたまた、環境因子かもしれませんよ。




それはない? 患者が望んでいるのは膝?
ほんとうに?




が曲がらない」 との訴えを鵜呑みにして、膝を曲げるための介入をして、膝関節可動域で、効果判定をするのですか?




それって、リハビリテーションなんですかねぇ。



平成27年10月11日
筆者 Masaki Kimura