リハビリテーション新聞: 勉強のための勉強 訓練のための訓練

ページ

勉強のための勉強 訓練のための訓練



若手理学療法士のAさん。 Aさんは、職場で、勉強マニアとして有名です。
しかし、ちょっと ” オシイひと ” としててみられています。
なぜか。 



仕事ができない からです。




そんな勉強マニアのAさんに、先輩理学療法士が話かけます。
場所は、研修会から帰る新幹線。 一番前の右側の席。
2人は、並んで座っています。




先輩
「あのさ、自信がつくまで勉強し続ける人がいるじゃん?  そういう人って、結局、なにも残さないままフェードアウトしちゃうことがおおいよね。 機能訓練ばかりして生活が変わっていない人も一緒だよね」



勉強マニアAさん
「ああ、 あるあるばなしですね。勉強のための勉強。訓練のための訓練ってやつですよね」



先輩
「基本ね、インプットのためのインプットって、身に付きにくいよ。 勉強のやりかたあひとそれぞれだろうけど、 より大きな成果を得ようと思ったら、アウトプットが大切だね」



勉強マニアAさん
「そうですね。 準備ばかりしていないで、 とりあえず、アウトプットすることは大切ですね」



先輩
「そう。とりあえず、アウトプットしたほうがいいと思う。 見切り発車して、そこから修正していけばいいんだよね。 準備すればするほど、準備の不備に気が付くからね。 いつまでたってもはじめられない罠だよ 」



勉強マニアAさん
「ああ。 わかりますよ。  よく 、『英語の勉強をして、外国に行くんだ!』  ってはりきっているひといるじゃないですか?  そういうひとって、とりあえず、英語が話せるひとと、話したほうがいいですよね。 そうすれば、 自分になにが足りないか、すぐにフィードバックが得られます。 そこから、インプットして、次に臨めば、効率がいいですよね」



先輩
「そうそう。 そういうこと」




勉強マニアAさん
「他には、どんな例がありますかね」




先輩
「うーん。 仕事の場面でいうと。。。 上司への提出物を、期限ギリギリまで出さない人いるじゃん?  提出物の精査を自分でギリギリまでやってるの。 これも、インプット傾向のつよいひとの行動だと思うのよね」



勉強マニアAさん
「ん? とりあえず、ある程度かたちになったら、その時点で提出するってことですか?」



先輩
「そうそう。 良い提出物をつくる方法は、自分であれこれ精査することじゃない。 とりあえずアウトプットして、フィードバックを得て、 それをもとに、修正することだよ」




勉強マニアAさん
「あ~。そういうことですね。ありますね。  その話の提出物の質、どちらが高いかというと、 とりあえずアウトプットして何度も修正したほうでしょうね」



先輩
「そそ。 別にさ、どちらでも、仕事は成り立つよ。 言いたいことは、『大きなきな成果を得ようと思ったら、アウトプットが大切』  だってこと。  これを意識するだけで、リハビリテーションに結構な差がでるんだよね 」



勉強マニアAさん
「最初の話ですよね。 機能訓練ばかりして生活が変わっていない人 」



先輩
「・・・」



ここで、勉強マニアAさんが、トイレに立ちます。



・・・。


3分後。



勉強マニアAさん
「トイレ混んでいましたわ・・・ ふう」



Aさんが腰を掛けます。





先輩
「・・・」



1時間後。



地元の駅に到着。
2人は黙って席をたちました。




この2人。大丈夫でしょうかw




さて、今回の話は、とてもリハビリテーションな話です。
最後に3例出して終わろうと思います。




・在宅復帰をめざす回復期リハビリテーション。 退院ぎりぎりまで、機能訓練をして、獲得した機能で、生活をつくる。。。  いや、退院後の生活を意識して、生活を向上させていってくださいよ。



・回復期リハビリテーションの病棟生活。 下肢筋力がついて、車イスからトイレに移乗できるようになったら、トイレの自立を考える。。。   いや、まの機能で、できるように環境因子を整えてくださいよ。



・患者が「膝が痛い」といっているのに、生活を評価しないまま、膝のROMと歩行を改善。もちろん効果判定の指標も膝のROMと歩行。。。  いや 「膝が痛い場面」 をみて、いろいろ考えて くださいよ。





平成28年12月13日
筆者 Masaki Kimura