リハビリテーション新聞: 意識高い系のワークライフバランス

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意識高い系のワークライフバランス





市内の有名な病院に、意識高い系 のリハビリテーションチームがあります。
そのチームのセラピストは、毎日、サービス残業をして、 お勉強会 をしています。
帰宅は23時!! だと言うから驚きです。


そのチームに属する、作業療法士のAさん。 中学時代からの知り合いで、 とても明るい性格です。 そんなAさんと、友人の結婚式で同じテーブルで、長話をしました。 


Aさん
 「 もう、いまの職場やめたい。 患者のQOLを向上している場合じゃない・・・ 私のQOLを・・・ 」



 「 いま何年目だっけ? 」


Aさん
 「 ここは5年。もう修行させてもらったから、いいよ」



 「 あ~。勉強にはなっただろうね 」


Aさん
 「 そう。勉強にはなる。 でもね。 平日は、みっちり、サービス残業。  休みの日には、有名な講師を招いて、一日中勉強だよ。 やりすぎ 」



 「 すごいね。欠席できないの?」


Aさん
 「 欠席しにくいよ。同調圧力があるからね。 付き合いの一環 」



 「 あ~。もはや勉強じゃなくなってるね。それ 」


Aさん
 「 そうだね。 それにね。勉強そのものより、勉強会の手配とか根回しとか大変なのよ。 集金や懇親会の準備もあるしね。 時間も、お金もどんどんなくなるよ 」



 「 つらいね。 その気になれば、得るものはあるんだろうけど、 今の意識じゃ、無駄だね 。そりゃあ、やめたくなって当然だわ 」



Aさん
 「 そうそう 。 生活のすべてが、仕事のことばかりだからね 」



 「 ははは! 僕なんて、定時にあがって、夕方6時半には子供たちと風呂に入って、ビールを飲んでるわ 」


Aさん
 「 なんだか、君、QOL高いね。 大切なものがなにかわかってるんだろうね 」



 「 ははは! 顔が遠い目になっているよ。 いや、死んだ顔かな。  そんな顔で、仕事してるの? 」


Aさん
 「 うん。 笑顔は引きつって、死んだ表情をしている時が多いと思う  」



 「 いま必要なことってさ、 勉強するより、定時にあがって、休日しっかり休むことじゃない? そっちのほうが、よい仕事ができると思う  」

 
Aさん 「 そう。人間らしく生きるには、残業ゼロが基本だと思う・・・ 」






Aさんと私。 友人の結婚式で同じテーブル。 


新郎新婦ご両家の挨拶が終わり、スクリーンにエンドロールが流れます。



   「 幸せな家庭を築きます 」  だそうです。



ワークライフバランスを大切に。



平成28年12月5日
筆者 Masaki Kimura