リハビリテーション新聞: ひとの痛みがわかるひと の強さを考える

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ひとの痛みがわかるひと の強さを考える



知り合いに、すごく謙虚な、介護福祉士のEさんがいます。


Eさんは言います。

くだらない私ですが、だれかのお役に立てるのであれば、幸いなことです」
「毎日、患者さんの笑顔をみるだけで、十分です」



Eさん・・・ いったい過去に、なにがあったのでしょうか。
聞くと、Eさんの人生は、かなりの波乱万丈。


・家族のギャンブル依存症
・自己破産
・友人の自殺
・一家離散
・その日暮らしのホームレス生活



私は、ショックをうけました。



私は、以前より、Eさんの発言には、”精神論” じみたものを感じており、うさん臭さを感じておりました。 しかし、それが、Eさんの生きざま。 魂の言葉 であることを知ったのは、最近のことです。 Eさんのことを、綺麗ごとをならべる、ペテン師だと思っていたことを謝りました。



Eさんの発言をいくつかあげます。


「家にこもっていると、病みます。 自分の価値のなさを痛感しました」



「ひとりで湯船につかっていると、涙がでてくるのです。
こんな私でも、誰かの役にたてるのですね」


「私は、うつ病になり、家に引きこもっておりました。 毎日、朝から晩まで、悩みながら過ごしました。 そんな私が、外出しているのです。 仕事を与えてくださる、職場の皆様には感謝です」



皆、それぞれに、ドラマがあります。
いったい、私が、Eさんの何を知っている というのでしょう。
Eさんを否定することなど、できなくなってしまいました。



つらい経験をしている人は強いです。
ブレない謙虚さ、優しさを持っています。
「ひとの痛みがわかる」 とでもいいましょうか。



そう考えると、リハビリテーションの対象となる方々は、けっこうな確率で、大先生です。 大先生は、そこに存在するだけで、大きな影響を持ちます。

それは

 ① 他患者のピアカウンセラーとしての役割
 ② 復職者へ職業リハビリテーションを提供する役割


というものです。

すごいですよね。
存在そのものに価値があります。



さて、今回は、このあたりで終わろうと思います。
意味がわからない人もいると思います。

ピアカウンセラー? ピアカウンセリング?
復職者? 職業リハビリテーション?

もしよかったら、ググってみてください。


平成28年12月6日
筆者 Masaki Kimura