リハビリテーション新聞: 泥臭い評価をするセラピストを尊敬

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泥臭い評価をするセラピストを尊敬


画像引用 https://pixabay.com/


おはようございます。平成29831日木曜日。昨日は、仕事が休みで、子どもたちと、ファミリープールにいってきました。 最近の水着のトレンドとしては
、肌の露出がほとんどありません。イメージとしては、ファッションランニングの格好に似た水着ばかりです。残念・・・。


さて、理学療法士、作業療法士のみなさま。 身体に負荷をかけていますか。 私は、週5回、3kmのランニングをしています。朝6時半頃に走るのですが、とても気持ちが良いものです。




3kmランニングをするとあちこち痛い


しかし、日常生活よりも高負荷をかけているため、あちこち痛くなります。 ランニングフォームを変えるだけで、痛みの場所が、すぐにかわります。 ランニングフォームをビデオ撮影して、ランニングフォームABをくらべても、ほとんど差がありません。



ランニングフォームAは股関節の前にある腸腰筋を意識した下肢の振り出し。ランニングフォームBは骨盤回旋や腕振りの反動を意識した下肢の振り出し。 ビデオを確認するかぎりは、ほとんど一緒です。違うことは、走っている私の意識と、走っている最中に疲労する部位、走った後痛くなる部位くらいです。


この経験を通して、いつも考えてしまうことは、「身体を動かす時に、どこを使って動かすか。意識するだけでもおおきく変わる。こんなの、動作分析だけじゃわからんだろ」ということです。


動作分析万能!床反力みえる!本当か?


新卒1年目の私は、動作分析にどっぷりハマり、動作分析は、万能と思っていました。患者の動作をみて、床半力だとか関節モーメント、パワーといったものを、みていたのです。みえていたつもりでした。


しかし、動き方の意識をかえるだけで、見た目は一緒でも、結果がおおきく変わってしまうのです。 それを自身のランニングを通して学びました。そこから、万能な臨床指標がないことも学びました。


画像検査にしても、動作分析にしても、一指標。 明らかに問題のある所見を得ても、症状や活動制限と一致するとは限りません。  病態を理解したり仮説の材料になるだけなのです。


ではどうするか。


病態の真相に近づくには泥臭い クリニカルリーズニング



患者とよく話し、些細な気付きや違和感、仮説検証の反復により、病態の真相に近づくしかありません。これをクリニカルリーズニングと言ったりします。とても泥臭い評価の反復です。




一指標の崇拝によるまちがった努力や、鎮痛処置の反復では、成し得ないことです。



万能っぽいスマートな評価指標はたくさんあります。 どの患者にも同じ評価をするセラピストもいます。 しかし、それでは、病態の真相に近づけない患者は少なくありません。



だから、泥臭い評価をするセラピストを尊敬します。あきることなく、泥臭く、患者と対話を繰り返し、地味な評価を丁寧にしているセラピストです。


当たり前なことを、当たり前に、愚直に継続することは、実はなかなか難しい。


ランニングで痛みが出るたびに、自らを戒めるのでした。




平成29年8月31日
筆者 Masaki Kimura