リハビリテーション新聞: 10施設の理学療法士・作業療法士の意見を聞いて思ったこと

ページ

10施設の理学療法士・作業療法士の意見を聞いて思ったこと


画像引用 https://pixabay.com/


おはようございます。平成29年9月30日。 お彼岸が過ぎましたね。ずいぶん日が短くなり、昼と夜の時間が大体一緒になりました。 9月は、盆栽が一番太る時期です。 真夏には、1日3回水をやり、強い日光を浴びているので、光合成が盛んになり、エネルギーに満ちています。



さて、今週は、職場に県内10施設の理学療法士、作業療法士を招き、意見交換会をしました。私は、資料を準備して、司会をしました。協議題については、事前アンケートできまっており、そのことを話たのですが・・・。理学療法士、作業療法士の職場での立場の弱さにビックリしました。


理学療法士、作業療法士の職場での立場の弱さ


まず
<他職種に対しての不満>
・リハビリテーションといえば他職種から「もみもみ」だと思われている。
・環境設定をして活動を促すリハビリテーションが認められない。
・利用者に褥瘡ができたとき、対策チームに呼ばれない。
・前任者がやらかしているから、理学療法士と作業療法士は、看護や介護のトップからハミにされている。
・自分主導の企画はうまくいかない。介護看護主導の企画はうまくいく。


次に
<利用者/患者に対しての不満>
・全ての利用者/患者のリハビリテーション提供時間を統一しなければクレームがでる。
・リハビリテーションの内容を 「もめ」 だとか 「一緒に歩くだけでいい」 と指定していくる。
・依存してくる。


最後に
<同業者に対しての不満>
・前任者がやらかしているせいで職場での立場が悪い
・作業療法がしたいのに、理学療法ばかりやらされる。
・作業療法士が「理学療法ばかりやらされる」と言っているが理学療法士だって作業療法をけっこうやっている。





・・・。私は、真面目に意見交換をしませんでした。


やらかしている理学療法士? ああいるな


そして、私は、これらの意見を聞いて、とある駅伝大会での、病院チームのできごとを思い出しました。その病院チームのメンバーは7人。 理学療法士2人(20代男性)、他職種5人(20~30代の男女)です。お互い、あまり仲良くはないようで、気まずそうで、間が持たない状況です。


その状況で、理学療法士が、他職種に言います。
「さ、そこに寝て」

他職種
「は?」

理学療法士
「マッサージしたるよ」


他職種
「いらないですよ」


理学療法士
「遠慮せんでいいから」


他職種
「・・・」


理学療法士が他職種を寝させたのは、駐車場のアスファルトです。シートもなにもありません。 


理学療法士
「(モミモミ)お~身体硬いね~」





傍から見ていて 「やらかしすぎだろ!寝たがり理学療法士君!」 と思いました。 仕事というものは、相手の要望から生まれるわけで、自分で仕事を生んではいけません。 相手の要望に応え続けるうちに、自分の「引き出し」、「手札」というものが増えていくのです。  だから、相手の要望に応える方法として、自分の思い通りの手段をうまく適応できるのであって、順序を逆にしてはいけません。



具体的には、どう対処すべきなのでしょうか。


やらかさない理学療法士になるために、成果を出し続けられる作業療法士になるために


さきほど紹介した、 <他職種に対しての不満> を例に、整理してみます。


・リハビリテーションといえば他職種から「もみもみ」だと思われている。
→ 「もみもみ」以外で結果をだしてみてはどうでしょうか? 相手の訴えをICFの活動レベルとリンクさせれば、他に提供することがみつかるのではないでしょうか。


・環境設定をして活動を促すリハビリテーションが認められない。
→ 他職種のケアの時間を奪って活動をうんでいませんか?ちゃんと他職種と調整していますか?そもそも、「活動を促すべき」とチームで合意しているのですか?


・利用者に褥瘡ができたとき、対策チームに呼ばれない。
→ 指導的態度をとったり、やりっぱなしになっていませんか? 提案したものは、効果判定までつきあっていますか?


・前任者がやらかしているから、理学療法士と作業療法士は、看護や介護のトップからハミにされている。自分主導の企画はうまくいかない。介護看護主導の企画はうまくいく。
→ セラピストの企画は、現場に即していないことが多いです。 現場に即した企画にしようと思ったら、現場の相談に、実直・丁寧に応え続けることです。そのうち成果を出し続けられるはずです。

おわりに


9月は、盆栽が一番太る時期です。 真夏には、1日3回水をやり、強い日光を浴びているので、光合成が盛んになり、エネルギーに満ちています。 一方、多くの同業者は、萎えています。 これから、1日3回、現場の要望を実直・丁寧に聞き、強みである仮説検証スキルで、他職種共同を盛んに行って、信用を蓄えていってはどうでしょうか。 強い基盤をつくるには時間がかかるのです。


平成29年9月30日
筆者 Masaki Kimura