リハビリテーション新聞: リハビリテーション的にセンスの「ない」買い物「ある」買い物

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リハビリテーション的にセンスの「ない」買い物「ある」買い物


画像引用 https://pixabay.com/


おはようございます。平成29年9月10日日曜日。 土曜日に、秋祭りの”のぼり”をあげるため、9mの棒を準備しました。近所の竹やぶから20m程度の竹を切り、そのうち9mを使用して”のぼり”をあげるのです。 この案件は、竹やぶの地主・神社代表者との丁寧な調整を要するものでした。


私が町内会の活動をやっていると、ご近所さんが言います。「家庭と両立できるの?仕事と両立できるの?」 と。 私は「いえ、とくべつ支障ないですよ」と答えます。今日は、洗車・掃除の後に、子どもと連れて、竹やぶに行き、子どもが竹の運搬をしました。これ、子守りであり、教育でもありますよね。ですから、町内会の活動が、家庭のことにもつながります。




この話題で、思い出すことがあります。5年前、私が、作業療法士の先輩と話したことです。リハビリテーション的にセンスの「ない」買い物と、リハビリテーション的にセンスの「ある」買い物についてです。



ここに紹介します。 

買い物の設定


買い物の設定は 「自宅から1km先のスーパーマーケットに、夫婦2人こども3人 合計5人で行く」 です。




リハビリテーション的にセンスの「ない」買い物



まず、リハビリテーション的にセンスの「ない」買い物です。
車でスーパーマーケットに向かい、ささっと買い物を済ませて終わりです。
一見、時間がかからなくて、効率がいいように思います。




リハビリテーション的にセンスの「ある」買い物





次に、リハビリテーション的にセンスの「ある」買い物です。
家族5人で歩いて、スーパーマーケットに向かいます。
途中、ご近所さんに挨拶をしたり、世間話をしたりします。
また、観察するものは、道端に咲く花や、菜園、散歩中の犬などです。
スーパーマーケットにつくと、子ども達は、買い物を手伝い、ご褒美にお金を渡され、予算内で好きなものを買うのです。その時、算数の勉強をします。
帰り道も、徒歩です。様々なものを観察して、知り合いと話し、家に着きます。



なぜセンスが「ある」のか



後に紹介したリハビリテーション的にセンスの「ある」買い物は、一見、時間がかかりすぎており、効率が悪いようにも見えます。でも、1つの行動(作業)に、いろいろな意味や前後のつながりを含んでいるのです。 そして、実はかなり効率がいいです。



なんの効率かといいますと、沢山ありますが、とりあえず「時間」 の効率をみてみましょう。



・運動の時間がない
・近所づきあいの時間がない
・子どもとゆっくり話す時間がない
・子どもにいろいろとみせてやる時間がない
・子どもと一緒に外で遊ぶ時間がない

 すべてを別々にやっていたら、すごく時間かかります。


・ランニング
・近所づきあいに夕方に井戸端会議
・子どもと博物館や水族館にお出かけ
・子どもと公園にお出かけ


 1日が終わってしまいますね。 というか、しんどいです。結局なにもできずに、終わっているご家庭は多いのではないでしょうか・・・。




やっぱり、後に紹介した、リハビリテーション的にセンスの「ある」買い物は、1つの行動(作業)に、いろいろな意味や前後のつながりを含んでおり、効率がいいのです。表現を変えると、長期的にみて大事なことを”習慣”にしており、とてもゆとりがあります。 





そして、私は、この”習慣” をつくるのが、めちゃくちゃ大好きです。 大好きすぎて、生活、あらゆる場面で意識しています。


長期的にみて大事なことを”習慣”に




平日、子どもたちは、私の職場の託児所で過ごします。休日、子どもたちは、様々なまちづくり活動についてきます。 そして、子どもたちは、その存在自体が、職場やまちづくり活動の場で大事なコンテンツとなります。私は、子どもと一緒に退勤して、一緒に風呂にはいり、家族全員で夕食を食べます。 一見、ただ、子どもと一緒にいるだけにしか見えませんが、私の基準では、リハビリテーション的にセンスの「ある」 過ごし方です。



長期的にみて大事な”習慣”に気が付けますか?



長期的にみて大事な”習慣”に気が付けますか?
いえ、その習慣を作れますか? 習慣を他人に与えることができますか?


さて、最後に1例だして終わります。



 問 題 : 目の前に、車いすに座り、パソコンで将棋をしている男性がいます。 ただそれだけです。  この状況に、後付けの想像で、深い意味をつけるとしたら、どのような意味をつけますか? 


 解 答 例 : 「もともとは、ベッドの臥床期間が長く、体力不足より座位保持が1時間しかできない人であった。この人の趣味は、将棋であり、ベッド上で将棋のTV番組をみて過ごすことが多かった。 リハビリテーション担当者が変わり、その担当者は、よい車いすを作って、パソコンなどで将棋ができるように環境設定をした。すると、座位保持6時間が可能となり、施設内外での将棋大会に出場や、外出が可能となった。いまでは映画鑑賞が趣味に加わり、外出の機会が増えた。一見、将棋をしているだけのように見えても、深い意味がある」




解答の将棋は、いろいろな意味や前後のつながりを含んでおり、と~っても効率が良い、リハビリテーション的にセンスの「ある」 将棋ですね。長期的にみて大事なことを”習慣”にしており、とてもゆとりがあります。 



今日はこのへんで失礼します。




平成29年9月10日
筆者 Masaki Kimura