リハビリテーション新聞: 「高齢者いきいき活動ポイント」をあつめる高齢者コミュニティは 街にあふれるのか

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「高齢者いきいき活動ポイント」をあつめる高齢者コミュニティは 街にあふれるのか


画像引用 https://pixabay.com/



こんばんは。平成29年9月2日土曜日。今日は、一日、家のことをしていました。
午前中は、嫁さんのパソコンを買ったので初期設定をして、次に洗車を3台、最後に子ども達のリクエストでカルボナーラづくりです。午後には、庭木や盆栽の世話をして過ごしました。こうやって家のことをして過ごすと、「家族の役に立っている」と自己有用感を感じられるものです。



このように、社会的や役割や、習慣があると、それだけで、「活動」がたくさんうまれますよね。 だから、患者・利用者にも、役割や習慣がもてるように支援したりします。



さて、今日の朝刊に気になる記事がありました。


記事の概要としては・・・



「市で新しい施策をします。高齢者の皆さま。活動をすると、換金可能なポイントをあげますよ。どんどん指定の活動に参加してください」 との内容です。



ほ~。




いままでも、高齢者に経済的な利益をもたらすことで、高齢者の活動を生む仕組みはありました。タクシー券配布だとか、公共施設の入館料割引だとかです。



いったい、それと何が違うのでしょうか。


いままでの高齢者の活動を生む仕組みと違うこと



新聞に簡潔にまとめてあったので、引用します。



---ここから引用 平成29年9月2日(土曜日)中国新聞より ---


社会参加でいきいき輝け 広島市
高齢者ポイント制 始動


 70歳以上の市民に地域貢献などの実績に応じて奨励金を配る、広島市の「高齢者いきいき活動ポイント」制度が、1日、始まった。社会参加や外出の意欲を高めてもらう狙い。市によると、同様の事業で、奉仕活動のほか運動や交流、健康診断を幅広く対象に含める例は、全国でも珍しいという。


「外出する動機」歓迎の声

 初日、安佐北区の商業施設では、亀崎地区社会福祉協議会が運動教室を開催。住民約110人が専用のボールを足に挟むなどして、筋力低下を防ぐ体操に取り組んだ。「地域にどんな対象活動があるのか積極的に知らせて、外出を促したい」と同社協の辻本敬規会長(68)。今後も月2回開く予定で、1回につき、1ポイントを得られる。

 安佐南区の中畑地区では、自治会が集会所でサロンを開いた。お年寄り17人、おしゃべりを楽しみながら昼食をとった。参加するごとに1ポイントが加算される。農業田中秀昭さん(71)は「制度で活動内容が変わるわけじゃないが、参加の動機になるし誘いやすい」と歓迎した。

 同制度は、介護施設での支援に1回4ポイント、健診に同2ポイントなどと活動をポイント化。活動の主催団体が、高齢者の専用手帳にスタンプを押す。1ポイント100円で換算し毎年8月末までの1年分を集計。1万円を上限に、市が金融機関の口座に入金する。

 市は、現行の交通費助成制度から移行する形で導入。6月20日までに約3600団体が活動団体として登録しており、対象の高齢者は約18万人に上る。


---引用ここまで 平成29年9月2日(土曜日)中国新聞より ---





なるほど。


活動内容が”運動教室”ってところには、センスを感じませんが、さすが、市。行政です。



本来、活動/参加を促すリハビリテーションというものは、センスがいります。




センスを感じること




こうやって、18万人をも対象としたリハビリテーションができてしまうところが、役人様の強さですね。そのあたりは、センスを感じます。




得に 「ポイントを集める高齢者コミュニティを作り出そうとしているところ」にセンスを感じます。



センスを感じない施策




一方、高齢者にムチうって活動してもらう以下のような施策は、目的は達成できるでしょうが、少々強引ですね。
・「1億総活躍社会!定年退職は70歳です!年金も70歳まであげません!」
・「閉じこもり老人には役所から定期的に訪問して、外出を促します」
・「町内会の老人会の活動を助成します!ただし新規参加者を連れてきてください」 などです。





背景 5,000円払ってデイサービスで活動? 俺100円で街中ブラブラ



高齢者の活動を促す施策をする背景には、様々な問題があります。
「閉じこもり老人」、「コミュニティを持たない老人」、「交通弱者」、そのほか「核家族化」、「過疎化」、さらには「社会保障費の高騰」までもが背景にあります。



つまりは、高齢者が病院やデイサービスで半日活動するのにお金がかかりすぎなのです。
1ポイント(100円)で活動が生まれるのですから、病院やデイサービスでリハビリテーションをして、社会保障費を5000円かけるのがバカバカしくなりますね。


はたして、今度のどうなるのでしょうか。



関連する私のツイートをいくつか紹介して終わります。






これからのリハビリテーションはコミュニティデザイン




デイサービス以外にも介護予防になるコミュニティが沢山ある











コミュニティづくりへの投資は持続する










コミュニティの強力さ













おわりに





果たして、「高齢者いきいき活動ポイント」をあつめる高齢者コミュニティは、街にあふれるでしょうか。






今日はこのあたりで、失礼します。


平成29年9月2日
筆者 Masaki Kimura